iPhoneバッテリー交換費用の比較考察



1.市場概況

国内の主要な修理店ブランド(FC)8社のバッテリー交換料金(2024年3月時点)について一覧表にしてみました。各店を比較すると特長が浮き彫りになりますね。新しい機種の費用が相対的に高い店(一方で新しい機種の費用が相対的に低い店)や古い機種の費用が相対的に高い店(一方で古い機種の費用が相対的に低い店)、この機種だけ異様に費用が高い(または低い)店等々。なお、参考までにApple正規修理店でのバッテリー交換費用、および、デジフォースの互換バッテリー(大容量)価格も併記しています。



2.適正価格はいくら?

前述の費用の違いについて、推察してみます。仮に店で修理するリペア人員の人件費、土地・不動産関連費用(賃貸料)を各店一律で同額とみなすと、修理料金の差異はバッテリー品質が大いに関係してきます。また、iPhone互換バッテリーの選び方(https://digiforce.jp/blogs/お役立ち情報/iphone互換バッテリーの選び方)で記しましたように、バッテリー品質は採用しているICチップのブランドに左右されます。なお、弊社の互換バッテリーは、純正バッテリーと同じTI社製のICチップを取り入れているため、(修理用の人件費を含まずとも)それ相応の価格帯となっています。つまり、デジフォースの互換バッテリー価格と対比して、修理費込みで差額が薄い(ほとんどない)店は、相当安価な(言い換えると品質を犠牲にした)バッテリーを使用している可能性が(高いと)想定されます。



もちろん、(互換バッテリー仕入原価)プラスαのリペア代金を”お店ごとのブランドに応じて”どのように設計するかは各社各様です。ただし、(今のご時世において)人件費を大幅に削ったり、店の衛生管理(クリーンネス)を怠ったままで長期的に良質な店舗運営ができるとは考えられません。ゆえに、皆様の肌感覚で、『これくらいの人件費が(バッテリー代金に)上乗せされていると、修理する側のモチベーションにもつながるだろうなあ』と思えるくらいの金額が妥当なリペア価格になるのでしょう。

あまりにも高すぎる(正規修理よりも高い!)バッテリー交換料も問題ですが、安すぎる料金設定もいかがなものかなあと考えさせられる次第です。最後に重ね重ねのお願いになりますが、バッテリーは危険物です(膨張・発火します)。愛用のiPhoneを守り、安全・安心なデジタルライフが過ごせるよう賢い選択を期待しています。